B01

• 電力・エネルギー分野において，私は再生可能エネルギー電源の主力電源化を目指し，安全性と安定供給・経済性・環境保全を確保することを大前提として，最大限導入するための仕組みについて研究している．再生可能エネルギー電源を増加させることの課題の一つは，電力システムから供給される電力の品質劣化であり，社会生活に悪影響を及ぼす可能性がある．本講演では，再生可能エネルギー電源に起因する電力品質劣化のメカニズムと対策について述べ，再生可能エネルギー電源の導入可能量を拡大するための研究について紹介する．

  2022.11.28 Mon. 10:00-12:00

  第32回セミナー・勉強会
  話者：飯岡 大輔（中部大学，B01班） 題目：再生可能エネルギーを主体とする電力システムの構築 概要：
• 本講演では，学術変革(B)B01班で開発中の組合せ遷移問題を解くPythonライブラリを紹介する．reconfillion（仮）は部分グラフ列挙ライブラリである graphillion を基にして様々な組合せ遷移問題を解くライブラリであり，graphillion で表現可能な対象に関する組合せ遷移問題を解くことが可能である．reconfillion の中で用いられているアルゴリズムも紹介する．

  2022.07.25 Mon. 15:00-17:00

  第28回セミナー・勉強会
  話者：川原 純（京都大学，B01班） 題目：Reconfillion: 組合せ遷移ソルバー 概要：
• グラフが与えられたとき，その部分グラフを列挙する問題は計算機科学における基本的な問題である．部分グラフの数は入力グラフのサイズに対して指数的に大きくなりうるため，全ての部分グラフを1個ずつ出力するのは実用的でない場合がある．そこで我々は暗黙的部分グラフ列挙に注目する．暗黙的部分グラフ列挙では，部分グラフを陽に列挙する代わりに部分グラフの集合を表す決定グラフ（DD）を構築する．本講演ではDDを用いた暗黙的部分グラフ列挙に関する最近の研究を紹介する．

  2022.05.30 Mon. 15:00-17:00

  第25回セミナー・勉強会
  話者：中畑 裕（奈良先端科学技術大学院大学，B01班） 題目：決定グラフを用いた暗黙的部分グラフ列挙 概要：
• 本講演では，組合せ遷移の産業応用について，配電網を例に紹介する．配電網は冗長性を持たせるために複数の経路で電気を供給できるように設計されてる．例えば配電網の日本標準モデルはネットワーク構成に約10^{58}個の選択肢がある．その中から最適な供給経路を選び出すだけでも難しい問題であるが，例え最適な供給経路を計算できたとしても，今度は途中で停電が起きないように現在の構成を最適な構成に変更するための切替手順が必要になる．本講演では，配電網の損失の最適化と切替手順を同時に求めるアルゴリズムの紹介，及びその実験結果について説明する．また，より実用を意識した問題設定である最適化遷移についても触れる．

  2022.04.11 Mon. 15:00-17:00

  第22回セミナー・勉強会
  話者：鈴木 顕（東北大学，B01班） 題目：遷移最適化を用いた配電網の切替手順の算出 概要：
• 命題論理式の充足可能性を判定する充足可能性判定問題（SAT）およびそれを解くプログラムであるSATソルバーは，半世紀以上に渡って膨大な量の研究が蓄積されてきた．特に2000年以降SATソルバーの性能が飛躍的に向上し，様々な応用領域における推論の基盤技術として注目を集めている．

   

  今回の勉強会では，上述したようなSATソルバーの近年の話題を最初に紹介する．次に近年のSATソルバーの求解性能の向上，SATソルバーの利用技術を例を交えて説明する．最後にSATソルバーの周辺技術としてSAT型制約プログラミングシステムなどを取り上げる予定である．

  2021.07.05 Mon. 10:00-12:00

  第13回セミナー・勉強会
  話者：宋 剛秀（神戸大学，B01班） 題目：SATソルバーの最新動向と利用技術 概要：
• ソーティングは計算機における最も基本的な操作の一つである．既存のソーティングアルゴリズムの多くは，要素の大小比較を基本操作とする「比較ソート」であり，その計算効率を比較回数で計ることとする．最適な比較回数の研究は半世紀以上前から取り組まれているが，要素数16でも未だ未解決問題となっている．本講演では，少ない要素数に対する比較回数の研究結果を紹介する．また，一般の要素数に対して，漸近的に下限に近い比較回数を達成するアルゴリズムについても説明する．
   

  2021.05.24 Mon. 10:00-12:00

  第10回セミナー・勉強会
  話者：照山 順一（兵庫県立大学，B01班） 題目：比較回数を抑えた整列アルゴリズム 概要：
• ゼロサプレス型二分決定グラフ（ZDD）は集合族を圧縮して表現するデータ構造である．与えられたグラフに対して，パスや全域木などの部分グラフを列挙し，ZDDとして表現するアルゴリズムが知られている．さらに，部分弦グラフや部分区間グラフ，部分平面グラフなどの集合を表すZDDを構築するアルゴリズムが提案されている．構築したZDDはホットスポット検出や選挙区割問題，ペンシルパズルソルバーなどのグラフ最適化問題に応用できる．本発表では，ZDDの基本的な性質を解説した後，ZDDを用いた部分グラフ列挙に関する最近の研究を紹介する．

  2021.02.19 Fri. 15:00-17:00

  第07回セミナー・勉強会
  話者：川原 純（京都大学，B01班） 題目：ZDDを用いた部分グラフ列挙 概要：
• 組合せ遷移は有界モデル検査とどういう関係にあるのかについて聞かれることがあるそうです．このことを議論できるようにするための準備として，有界モデル検査についてはじめて聞く人にも分かるようなレベルで解説する予定です．さらに組合せ遷移の観点では，AIプランニングとの関係も見逃せないと個人的に思うので簡単に解説します．これら２つは古典的な話題です（最近の研究動向には一切触れません）． 一方で，組合せ遷移の理論と実践が交差する，興味深い最近の話題としてネットワークアップデートがあります．現実のネットワークでは設定（例えばあるルータでどのパケットをどこに転送するか）を変更するときに，ネットワークを止めないで安全かつ迅速に更新をすることが求められます．安全性や許される操作などの問題設定がさまざまだったので，理論アルゴリズムの観点から手が出しにくい状況でしたが，最近モデルが整備されアクセスしやすくなっています．そのような中，組合せ遷移の観点からの理論研究はAmiriらを中心に始ったばかりのようです． 横断的な（欲張りな？）テーマであり，十分に説明できないところがあるかもしれません．

  2021.01.22 Fri. 15:00-17:00

  第05回セミナー・勉強会
  話者：戸田 貴久（電気通信大学，B01班） 題目：有界モデル検査，SATプランニング，ネットワークアップデート 概要：